ロ・ウクライナが直接協議=和平案提示、捕虜交換で合意―6月下旬の再開提案 2025年06月02日 20時58分

【イスタンブール時事】ロシアのウクライナ侵攻を巡る両国の直接協議が2日、トルコの最大都市イスタンブールで行われ、約1時間で終了した。長期化した侵攻の停戦を話し合う両国の直接協議は今年に入り2回目。ウクライナのゼレンスキー大統領によると、両国代表団は和平に向けた覚書の草案を交わすとともに、新たな捕虜交換で合意した。ウクライナ側は今月下旬に再び協議することを提案した。
ロシアは5月16日の前回協議後、ウクライナとの間で和平や停戦に関する「覚書をまとめる」(プーチン大統領)と約束。だが、覚書草案の提示は遅れ、時間稼ぎを図ったとみられている。双方の立場の隔たりは大きく、早期停戦は困難な情勢だ。
ウクライナ代表団によると、今回の協議では重傷者と25歳以下の兵士の捕虜を交換することで合意した。ロシア代表団は、一部前線で遺体収容を目的とした2~3日間の停戦を提案したが、具体的な進展はなかったとみられる。
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