ロシア、タリバン大使受け入れ=各国で承認見据えた動き 2025年06月02日 16時35分

4月17日、カブールのロシア大使館入口で車両を検査するタリバンの警備員(右)(AFP時事)
4月17日、カブールのロシア大使館入口で車両を検査するタリバンの警備員(右)(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権は1日、ロシアが暫定政権の大使を正式に受け入れたと発表した。ロシアは4月にタリバンの「テロ組織」指定を解除しており、対テロでの連携や経済協力を念頭に暫定政権に接近している。
 暫定政権のムッタキ外相は1日、首都カブールで面会したロシアの駐アフガン大使から、暫定政権が派遣した大使の受け入れに関する証書を受領した。ムッタキ氏は「(両国関係の)新たな章だ」と歓迎し、貿易や安全保障といった分野で協力進展を期待した。
 2021年にアフガンの実権を握った暫定政権は人権抑圧が指摘され、明確に正式な政府と表明した国はない。ただ、将来的な承認や事実上の承認とも取れる動きは各国で出ている。 

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