昨年度の企業物価、3.3%上昇=コメ高騰、4年連続プラス―日銀 2025年04月10日 09時00分

 日銀が10日発表した2024年度の国内企業物価指数(速報値、20年平均=100)は123.9と、前年度比3.3%上昇した。コメの価格高騰に加え、原材料費や人件費の上昇を受けて価格転嫁の動きが広がり、4年連続でプラスとなった。指数は3年連続で過去最高を更新した。
 企業物価指数は、企業間で取引されるモノの価格を示す。
 分野別では、農林水産物が19.7%の大幅上昇。コメの卸売業者らの購入価格が高騰したほか、人件費などの価格転嫁も進んだ。非鉄金属はアルミニウムや銅の高騰で14.4%、飲食料品は2.4%、それぞれ上昇。電力・都市ガス・水道は、政府の負担軽減策が縮小したことを受け、3.6%のプラスに転じた。
 一方、鉄鋼は中国の景気減速や過剰生産の影響で0.7%下落した。 

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