米FRB議長、引き締め維持=トランプ氏「バイデンのインフレ」 2025年02月13日 07時33分

【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は12日、下院金融サービス委員会で証言し、1月の消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなったことに対し、「景気抑制的な政策を続けたい」と強調した。政策金利を金融引き締め的な現行水準で当面維持する意向を示した。
1月のCPIは前年同月比3.0%上昇と、4カ月連続で伸びが拡大した。トランプ大統領はSNSで「バイデン(前大統領)のインフレが上がった」と批判。レビット大統領報道官も「バイデン前政権がわれわれに面倒事を残した」と主張、物価高の責任を前政権に負わせた。
トランプ氏は鉄鋼とアルミニウムに対して25%の追加関税を打ち出すなど、国内製造業の振興を狙った高関税政策を掲げる。関税引き上げには物価をさらに押し上げる恐れがあるが、パウエル氏は「実際の政策が分かるまで、判断を留保する」と語った。