分析結果「適時公表」=処理水の追加調査巡り―中国 2025年02月20日 20時27分

【北京時事】中国外務省の郭嘉昆副報道局長は20日の記者会見で、東京電力福島第1原発の処理水放出に関する追加の海洋調査について、中国側の分析結果を「適時公表する」と述べた。中国は、国際原子力機関(IAEA)が19日に開始した調査に参加している。
郭氏は、中国側が独自に「海洋生物」を採取したと説明。海洋放出は「複雑で専門性が高い問題」と強調し、今後も調査や分析を続ける姿勢を示した。
中国政府は処理水放出後から続けてきた日本産水産物の禁輸措置に関し、IAEAによる監視を拡充し、安全性が確認されれば解除する方針を示している。昨年10月の調査で持ち帰った海水サンプルについては、放射性物質の濃度に異常は認められなかったと明らかにしている。