〔NY外為〕円、146円台後半(8日朝) 2025年07月08日 22時14分
【ニューヨーク時事】8日午前のニューヨーク外国為替市場では、米高関税政策への警戒感を背景とした円売り・ドル買いが先行し、円相場は1ドル=146円台後半に下落している。午前9時現在は146円60~70銭と、前日午後5時(146円02~12銭)比58銭の円安・ドル高。
トランプ米大統領は7日、日本を含む14カ国に対し書簡を送り、新たな相互関税率を通知した。日本からの全ての輸入品に対しては、25%の関税を課すと表明。米国に輸入される自動車には25%、鉄鋼・アルミニウム製品には50%の追加関税が既に課されているが、今回の相互関税の税率は別枠。発動は8月1日で、交渉期限は発動日まで延長される。新たな関税措置を受け、日本の貿易赤字拡大観測や米インフレ再燃懸念などが浮上し、海外市場では一時円売り・ドル買いが進んだ。ニューヨーク市場入りしてからも、円安・ドル高地合いが継続している。
米長期金利の上昇も、日米金利差を意識した円売り・ドル買いの流れにつながっている。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1720~1730ドル(前日午後5時は1.1703~1713ドル)、対円では同171円80~90銭(同170円94銭~171円04銭)と、86銭の円安・ユーロ高。