〔NY外為〕円、145円台半ば(20日朝) 2025年06月20日 22時13分
【ニューヨーク時事】週末20日午前のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇を背景に円売り・ドル買いが優勢となり、円相場は1ドル=145円台半ばに下落している。午前9時現在は145円50~60銭と、前営業日(18日)午後5時(145円12~22銭)比38銭の円安・ドル高。
トランプ米大統領は19日、イスラエルと交戦するイランへの攻撃について、「2週間以内」に判断する方針を表明。外交的解決の余地が残されたことを受け、安全資産の円を買う動きが一服した。一方、18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は「夏にかけて物価がさらに上昇する見込み」と述べ、利下げに慎重な姿勢を改めて強調。これを受け、20日朝にかけて米長期金利がじりじりと上昇、ニューヨーク市場は145円60銭付近で取引を開始した。
朝方発表された米フィラデルフィア連銀地区の6月の製造業景況指数は、総合でマイナス4.0と、市場予想(マイナス1.0=ロイター通信調べ)を下振れ。また、ウォラーFRB理事がCNBCテレビに出演し、米高関税政策による物価への影響は「一度限り」で、「早ければ7月にも」利下げに踏み切る可能性があると語った。これを受け、相場はやや円高・ドル安方向に振れたものの、反応は一時的だった。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1510~1520ドル(前営業日午後5時は1.1479~1489ドル)、対円では同167円50~60銭(同166円50~60銭)と、1円ちょうどの円安・ユーロ高。