プーチン氏、経済会議で演説=新興国取り込み孤立回避狙う 2025年06月20日 22時19分

20日、ロシア北西部サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムで演説するプーチン大統領(ロイター時事)
20日、ロシア北西部サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムで演説するプーチン大統領(ロイター時事)

 ロシアのプーチン大統領は20日、北西部サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムの全体会合で演説した。ウクライナ侵攻と西側諸国の対ロ制裁が長期化する中、ロシアに融和的なトランプ米政権との関係正常化を突破口に、「戦後」も見据えて経済交流を進める構えだ。
 プーチン氏はロシアが「年4%以上の経済成長を遂げている」と述べ、防衛産業のみがけん引したわけではないと主張した。ただ、ロシア中央銀行は今年の成長率が1~2%に落ち込むと予想している。
 全体会合には、新興国グループ「BRICS」に加盟したインドネシアのプラボウォ大統領、中国の丁薛祥筆頭副首相らも登壇。プーチン政権は新興・途上国「グローバルサウス」を取り込んで世界経済の「多極化」を訴え、孤立を避けたい考えとみられる。 

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19日、ロシア北西部サンクトペテルブルクで発言するプーチン大統領(EPA時事)
19日、ロシア北西部サンクトペテルブルクで発言するプーチン大統領(EPA時事)

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