〔米株式〕NYダウ小動き、4ドル安=ナスダックも安い(28日午前) 2025年05月28日 23時17分

 【ニューヨーク時事】28日午前のニューヨーク株式市場は、米半導体大手エヌビディアの決算発表待ちで様子見気分が強い中を、小動きとなっている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時05分現在、前日終値比4.81ドル安の4万2338.84ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は6.69ポイント安の1万9192.47。
 この日引け後に発表が予定されるエヌビディアの決算発表を控えて様子見ムードが広がり、総じて小動きとなっている。トランプ米大統領が25日、欧州連合(EU)に対する高関税適用の延期を表明したことを受けて買いが引き続き入る一方、前日の米株式相場が大幅高となった反動から利食い売りも出やすい。
 また、市場はこの日午後に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、今後の政策金利の方向性について何らかの言及があったかどうかにも注目している。ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁は28日、日銀金融研究所が主催した対談形式の会合に参加し、物価高が恒久化する恐れがあるとして、インフレが相当持続的になることは避けたいと表明した。
 個別銘柄では、ユナイテッドヘルス・グループが上昇、ボーイングやプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、ウォルマートが小高い。ダウ30種構成銘柄以外では、エヌビディア決算を控えて、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)、インテルなどの半導体関連が軟調となっている。

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