〔NY外為〕円、144円台半ば(29日朝) 2025年05月29日 22時14分

 【ニューヨーク時事】29日午前のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の低下を背景に円買い・ドル売りが優勢となり、円相場は1ドル=144円台半ばに上昇している。午前9時07分現在は144円40~50銭と、前日午後5時(144円81~91銭)比41銭の円高・ドル安。
 朝方の米経済指標の発表後に米長期金利が低下し、日米金利差の観点から円買い・ドル売りの流れが強まった。米労働省が29日発表した米新規失業保険申請(季節調整済み)は、24日までの1週間で前週比1万4000件増の24万件と、市場予想(ロイター通信調べ)の23万件よりも悪化した。半面、米商務省が29日の朝方発表した2025年1~3月期の実質GDP(国内総生産)改定値は、季節調整済み年率換算で前期比0.2%減だった。速報値から小幅に上方修正された。
 米国際貿易裁判所は28日、トランプ米政権が発動した相互関税を差し止めを命じる決定を下した。米高関税政策をめぐる懸念がやや緩和したことで円売り・ドル買いも出やすく、円相場の上値は重い。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1350~1360ドル(前日午後5時は1.1286~1296ドル)、対円では同163円90銭~164円00銭(同163円56~66銭)と、34銭の円安・ユーロ高。

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