次世代HV技術を公開=年度後半から順次搭載―日産 2025年05月26日 18時20分

日産自動車は26日、燃費や静粛性を向上させた独自のハイブリッド車(HV)技術「eパワー」の次世代版を報道陣に公開した。2025年度後半に欧州、26年度に北米や日本に投入するモデルに搭載する。業績低迷に苦しむ同社として、今後の収益の柱に育てたい考えだ。
第3世代となる次世代版では、燃費を従来と比べて平均9%、高速道路走行では15%向上させた。同日、取材に応じた技術開発担当の赤石永一執行役は、航続距離や燃費性能について、「競合他社のトップレベルと比べても遜色ない」と強調した。
eパワーは、ガソリンエンジンで発電した電気でモーターを回して走る仕組み。電気自動車(EV)のような静粛性を備えながら、ガソリンスタンドで給油できるメリットがある。日産は北米市場へのHV車の投入が遅れ、販売不振に陥っており、次世代技術で挽回を図りたい考えだ。