中ロ、イラン制裁復活阻止へ決議案=安保理に配布、英仏独は反発か―報道 2025年08月27日 14時46分

【ニューヨーク時事】ロイター通信は26日、イラン核合意を巡り、中国とロシアが国連制裁の復活を事実上阻止するための決議案を国連安保理に配布したと報じた。英仏独はイランに対し、8月末までに核開発を巡る協議に応じなければ制裁を復活させると警告している。
安保理は2015年、イラン核合意を承認する決議を採択。その中で、イランが合意に違反した場合に制裁を復活できる「スナップバック」と呼ばれる規定が盛り込まれたが、10月18日に期限が切れる。
中ロの決議案はこの期限を来年4月18日まで半年延長する一方、「(核合意の)履行に関するいかなる実質的行動も控える」と明記した。ロシア外交筋はロイターに、英仏独による制裁復活を防ぐ意図があると説明。スナップバックを対イラン交渉の圧力とする英仏独からは中ロ案への反発が予想される。