豪政府、イラン大使を追放=「反ユダヤ」放火主導と認定 2025年08月26日 18時09分

【シドニー時事】オーストラリアのアルバニージー首相は26日、首都キャンベラで記者会見し、イラン政府がユダヤ系住民を標的とした昨年の放火事件2件を主導したとして、イランの駐豪大使を追放すると発表した。また、イランの首都テヘランにある豪大使館を一時閉鎖し、外交団を第三国に退避させたことも明らかにした。豪政府による大使追放は第2次大戦後初めて。
アルバニージー氏は、2024年10月のシドニー近郊のユダヤ系飲食店放火と、同年12月のメルボルンのシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)放火について、情報機関の調査の結果、イラン政府が主導したものと認定したと説明。「異常で危険な侵害行為で、豪社会への攻撃だ。全く容認できない」と厳しく非難した。
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