英、条件付きでパレスチナ国家承認=イスラエルにガザ停戦要求―「悲惨な状況終結」迫る 2025年07月30日 01時23分

【ロンドン、カイロ時事】スターマー英首相は29日、パレスチナ自治区ガザでの「悲惨な状況を終わらせるための実質的な措置」をイスラエルが講じなければ、9月にパレスチナを国家として承認すると発表した。パレスチナを国家承認する方針を示したのは、先進7カ国(G7)ではフランスに次いで2カ国目。ガザで死者が6万人を超える中、イスラム組織ハマスの掃討作戦を続けるイスラエルのネタニヤフ政権に対し、スターマー氏が圧力を強めた形だ。
スターマー氏は記者会見し、パレスチナ国家樹立を伴うイスラエルとの「『2国家解決』が脅かされている今こそ、行動する時だ」と強調した。その上で、ハマスと停戦に合意し持続可能な長期的平和を約束することや、ヨルダン川西岸を併合しない立場を明確にすることをイスラエルに要求。同国が応じなければ、9月の国連総会までにパレスチナを国家として承認すると明言した。
また、ハマスに対しても、ガザで拘束する人質全員の即時解放や武装解除と併せて、ガザの統治に関与しないことを求めた。
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