男女平等、日本118位のまま=政治で遅れ、G7最下位―国際調査 2025年06月12日 09時40分

【ロンドン時事】世界経済フォーラム(WEF)は11日、世界各国の男女平等度を示す「ジェンダーギャップ指数」の2025年版を発表した。日本の総合ランキングは148カ国中で118位と、前年から横ばい。政治分野で改善が遅れ、今回も先進7カ国(G7)で最下位だった。
ランキングは政治、経済、教育、健康の4分野での平等度を指数化。日本は総合指数でみると66.6%と、前年(66.3%)からわずかに改善した。ただ政治分野に限ると、女性閣僚の割合が前年の25%から10%に下がったことで125位と、過去最高の113位だった前年から大きく後退した。
総合首位は16年連続でアイスランド。フィンランドとノルウェーが続き、上位3カ国の顔触れは昨年と同じだった。初回調査の2006年以降、北欧諸国がトップ10に多く入る傾向は変わっていない。
WEFは、世界全体で男女格差を解消するには123年かかるとした上で、サウジアラビアやメキシコなどが男女平等の達成を優先的な政策課題と位置付けることで、経済が急成長していると紹介。男女格差をなくすことは「経済再生の重要な原動力になる」と、各国に取り組みを促した。