死者5万5000人超える=配給所付近で銃撃続く―ガザ 2025年06月11日 23時06分

【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザの保健当局は11日、2023年10月から続くイスラエルとイスラム組織ハマスの衝突によるガザ側の死者が5万5104人に達したと発表した。ガザでは米国とイスラエルの主導で運営されている食料配給所付近で銃撃が続き、11日だけで57人が死亡。5月下旬の配給開始から220人以上が命を落とし、犠牲者の増加に歯止めがかかっていない。
イスラエルとハマスは1月に停戦で合意したが、3月にイスラエルが戦闘を再開した。イスラエルは5月中旬に軍事作戦を拡大。3月以降、4821人が死亡した。
ロイター通信が地元医療当局者の話として伝えたところでは、イスラエル軍はガザ中部で支援物資の配給所に向かっていた人々に発砲。軍は「警告射撃」を行ったと説明した。ガザ南部の配給所付近でも銃撃があったという。