ポーランド下院、親EU政権を信任=求心力回復図る 2025年06月11日 19時56分

【ベルリン時事】ポーランド下院は11日、親欧州連合(EU)のトゥスク首相率いる現政権に対する信任案を採決し、賛成多数で可決した。トゥスク氏は野党側が勝利した大統領選の余波で政権崩壊の危機に直面し、自ら信任投票の実施を要請。可決によって求心力の回復を図りたい考えだ。
トゥスク氏は投票に先立って下院で演説し、「われわれはポーランドに関して、全ての責任を負う権限を持っていると確信している」と強調し、支持を呼び掛けた。連立与党は過半数を占めており、信任案の可決は既定路線だった。否決の場合、解散総選挙に至るとみられていた。