鉄鋼50%関税で無税枠=米メキシコが合意か―報道 2025年06月11日 10時40分

メキシコ・モンテレイの鉄鋼会社で働く従業員=2月11日(AFP時事)
メキシコ・モンテレイの鉄鋼会社で働く従業員=2月11日(AFP時事)

 【ワシントン時事】米ブルームバーグ通信は10日、米国が課す50%の鉄鋼関税について、メキシコとの間で一定量の無税枠を設けることで合意に近づいていると報じた。実現すれば、トランプ米政権が50%の鉄鋼関税を課してから初の合意となる。
 関係者の話として伝えた。合意は最終的なものではなく、15日にカナダで開幕する先進7カ国首脳会議(G7サミット)の際に米国とメキシコの首脳会談が行われる可能性があるという。
 メキシコは第1次トランプ政権時の2019年、鉄鋼に25%、アルミに10%としていた追加関税の撤廃で米国と合意。米国への輸出が急増した場合、一定量までを無関税とし、その枠を超えた分については課税対象とすることを決めていた。両国は今回、無関税枠を当時の上限よりも高い水準とする方向という。 

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