高校で銃乱射、9人死亡=元生徒の犯行、12人負傷―オーストリア 2025年06月10日 18時45分

10日、オーストリア南部グラーツで、銃乱射事件の現場となった高校付近に集まる警官ら(AFP時事)
10日、オーストリア南部グラーツで、銃乱射事件の現場となった高校付近に集まる警官ら(AFP時事)

 【ベルリン時事】オーストリア南部グラーツの高校で10日午前(日本時間同日午後)、銃乱射事件があり、当局発表や報道によると、生徒を含む学校関係者9人が死亡した。12人が負傷し、このうち2人が重体という。容疑者は犯行後、校内で自殺した。
 容疑者は同校を中退した男(21)。合法的に拳銃と散弾銃を所持しており、二つの教室で発砲したもようだ。動機は明らかになっていないが、在校時にいじめを受けていたとの情報がある。自宅からは遺書が見つかった。
 警察は容疑者が単独で犯行に及んだとの見方を示し、周囲の安全は確保されたと発表した。
 グラーツはオーストリア第2の都市で、現場の高校は中央駅に近接している。シュトッカー首相は声明で「国全体を深く揺るがす国家的な悲劇だ」と指摘し、犠牲者に哀悼を示した。 

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