中韓首脳、関係強化で一致=習氏「貿易」協力呼び掛け 2025年06月10日 14時27分

【北京、ソウル時事】中国の習近平国家主席と韓国の李在明大統領が10日、約30分間電話会談した。4日の李氏の就任後、両首脳の対話は初めて。中韓両政府によると、両国間の友好促進と関係強化で一致した。
習氏は「中韓の戦略的協力パートナーシップをより高い水準に押し上げ、両国民により多くの利益をもたらすべきだ」と強調。各国への高関税政策を掲げるトランプ米政権を念頭に「多国間主義と自由貿易」をともに維持し、サプライチェーン(供給網)の安定性を確保すべきだと語った。
李氏は「対中関係を非常に重視している。両国の善隣友好を発展させ、国民感情を改善させていきたい」と応じた。また、北朝鮮の非核化に向けて中国が建設的な役割を果たすよう要請。習氏は「朝鮮半島の平和と安定は中韓の共通の利益であり、問題解決のために努力する」と前向きな姿勢を示した。