メキシコ大統領、米デモ暴徒化非難=G7でトランプ氏と会談も 2025年06月10日 07時42分

メキシコのシェインバウム大統領=2月20日、メキシコ市(EPA時事)
メキシコのシェインバウム大統領=2月20日、メキシコ市(EPA時事)

 【サンパウロ時事】メキシコのシェインバウム大統領は9日、米ロサンゼルスで不法移民取り締まりに抗議するデモ隊の一部が暴徒化したことについて「抗議の形態として暴力行為は受け入れられない」と非難した。一方、米当局には「人間の尊厳や法の支配」に配慮するよう求めた。
 シェインバウム氏は記者会見で、米国に住む多くのメキシコ人が滞在許可を得ているか、米国の市民権があると強調。「移民を犯罪者扱いし、米国のメキシコ人社会の安全と福祉を危険に追いやる行為への不満を表明する」と述べた。メキシコ政府によると、不法移民に対する一斉検挙でメキシコ国民42人が拘束され、うち4人は既に国外退去した。
 シェインバウム氏はカナダで今月開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)に招待国として参加すると説明。トランプ米大統領と会談し、移民問題などを話し合う可能性に言及した。 

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