4日は食料配給せず=数十人死亡の銃撃事件受け―ガザ財団 2025年06月04日 14時46分

イスラエル軍の攻撃で負傷し、病院で治療を受ける人々=3日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニス(AFP時事)
イスラエル軍の攻撃で負傷し、病院で治療を受ける人々=3日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニス(AFP時事)

 【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザで先週以降、住民への食料配給に当たってきた米イスラエル主導の「ガザ人道財団」は3日、配給所付近で多数の住民が銃撃を受けて死傷したことを踏まえ、4日の配給を取りやめると発表した。5日には再開する計画という。AFP通信などが報じた。
 財団は、配給取りやめについて「(作業の)再構築や効率化のため」と説明。イスラエル軍報道官も、4日は「配給所に通じる道路の通行を禁止する」と明らかにした。
 ガザ保健当局や目撃者は、銃撃はイスラエル軍によるものと主張している。これに対し軍は声明で、配給所に向かう人々が定められたルートを外れたため、警告射撃を行ったと発表。「退去しなかったので、複数の人物の近くに向けて、さらに発砲した」と説明した。
 赤十字国際委員会(ICRC)は3日、住民に対する同日の銃撃で、最南部ラファの仮設病院に184人が搬送され、27人の死亡が確認されたと明らかにした。 

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