「正常な国に」「物価安定を」=有権者、朝から続々―ソウル 2025年06月03日 10時55分

【ソウル時事】国政トップの弾劾・罷免という異例の展開を経て投票日を迎えた韓国大統領選挙。首都ソウル市内の投票所には3日朝から続々と有権者が訪れ、それぞれの思いを胸に1票を投じた。
自営業の男性(63)は「切迫した気持ち」で革新系最大野党「共に民主党」の李在明氏に投票。「平凡で正常な国にしてほしい。『内乱』を確実に整理してくれそうだ」と語った。
フリーランスの音楽家の女性(32)は、保守系与党「国民の力」の金文洙氏を支持した。「物価が安定し、政府の負債が減る国にしてほしい」と経済政策に期待を寄せた。
保守系野党「改革新党」の李俊錫氏に一票を託した会社員の男性(33)は、保険料率の引き上げを伴う国民年金法の改正案が「あまりに簡単に国会を通過してしまった」と指摘。「若者や未来の世代が負担を強いられており、世代間の対立を解消する大統領を望む」と話した。