EU「報復措置の用意」=米鉄鋼関税引き上げなら―報道 2025年06月01日 23時56分

ブリュッセルの欧州連合(EU)欧州委員会本部(AFP時事)
ブリュッセルの欧州連合(EU)欧州委員会本部(AFP時事)

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)は5月31日、トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムの輸入関税を25%から50%に引き上げる方針を表明したことに対し、強い遺憾の意を示した。欧州委員会の報道官は「交渉による解決の努力を損ない、世界経済にさらなる不確実性をもたらす」と批判し、EUとして報復措置を取る用意があると強調した。ロイター通信が伝えた。
 欧州委はこれまで、トランプ政権と交渉を継続する余地を残すために報復措置の発動を一時停止してきた。しかし報道官は「現在、報復措置の拡大に関する協議の最終段階にある。双方が受け入れ可能な解決策に至らない場合、現行および追加的なEUの措置は7月14日に自動的に発効する。状況次第ではそれよりも早くなる」と述べた。 

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