中道右派、最大勢力維持へ=ポルトガル総選挙で投票 2025年05月18日 16時34分

18日、ポルトガル北部エスピーニョで投票するモンテネグロ首相(AFP時事)
18日、ポルトガル北部エスピーニョで投票するモンテネグロ首相(AFP時事)

 【パリ時事】ポルトガル議会(一院制、定数230)選挙は18日、投票が行われた。即日開票され、同日深夜(日本時間19日午前)にも大勢が判明する見通し。事前の世論調査では、モンテネグロ首相(52)の社会民主党を中心とする中道右派連合が支持率トップで、最大勢力を維持する公算が大きい。どの政党も過半数に届かず、次期政権の枠組みは選挙後の協議に委ねられそうだ。
 公共放送RTPが選挙戦最終日の16日に伝えた予想獲得議席によると、昨年3月の前回選挙で80議席だった中道右派は84~95議席に勢力を拡大。78議席の中道左派・社会党は62~72議席に後退し、50議席の新興極右シェーガも43~50議席と苦戦が見込まれる。
 各党は16日に首都リスボンで集会を開いた。現地報道によれば、モンテネグロ氏は「有権者は安定を求めている」と訴え、社会党のヌーノサントス書記長(48)は「選挙に勝つ」とアピールした。
 一方、シェーガのベントゥーラ党首(42)は選挙戦終盤に体調不良を2度訴え、遊説先から病院に搬送された。16日はリスボンの集会に包帯姿で現れ、自らの健康状態は「(国家変革という)大きな目標に比べれば、ほんの小さな後退にすぎない」と主張した。
 少数与党のモンテネグロ内閣は昨年4月に発足。首相に利益相反のスキャンダルが浮上すると、議会は今年3月に内閣信任決議を否決し、レベロデソウザ大統領が解散・総選挙を決めた。ただ、有権者は疑惑に強い関心を示さなかった。 

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