ムーディーズ、米国格下げ=最上級から、債務膨張警告 2025年05月17日 06時33分

【ニューヨーク時事】米格付け大手ムーディーズ・レーティングスは16日、米国債の格付けを最上級の「Aaa」から「Aa1」に1段階引き下げたと発表した。政府債務が拡大し、利払い費が膨らんでいることが理由。発表を受け、米国債が大きく売られ、米長期金利は急上昇した。
米国債を巡っては、三大格付け大手のうちフィッチ・レーティングスとS&Pグローバル・レーティングは既に最上級から格下げし、残るはムーディーズだけとなっていた。
ムーディーズは、歴代の米政権と議会は巨額の財政赤字を解消するための対策を取っておらず、支出は増加し、減税により歳入は落ち込んだと指摘。減税が延長されれば、財政赤字はさらに膨れ上がると警告した。