ローマ教皇が退院=2カ月の在宅療養に 2025年03月23日 16時24分

【パリ時事】イタリア・ローマ市内の病院に入院し、肺炎などの治療を受けてきたフランシスコ・ローマ教皇(88)は23日、容体の回復を受けて退院した。バチカンのサンピエトロ大聖堂近くにある居宅に戻り、少なくとも2カ月間にわたって療養する。退院前、病院のバルコニーに姿を現し、集まった大勢の信者らに「皆さん、ありがとう」と述べて手を振った。
教皇はキリスト教最大教派カトリックの最高指導者として、約14億人の信者を束ねる存在。ここ数年、手術や治療で入退院を繰り返しているが、今回は2013年の就任以来「最も深刻な健康危機」(ロイター通信)に陥り、38日間入院した。
主治医らは22日の記者会見で、教皇の肺炎は治ったものの、感染症を含む完治にはしばらく投薬が必要だと説明。リハビリ治療を受け「早く通常の活動を再開できることを期待する」と述べた。
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