ロシア高官、金正恩氏と会談=ウクライナ・対米交渉説明―北朝鮮 2025年03月21日 22時55分

ロシアのショイグ安全保障会議書記が21日、北朝鮮を訪問し、金正恩朝鮮労働党総書記と会談した。平壌発のタス通信が伝えた。ショイグ氏は終了後、会談は2時間以上に及び、ロシアが侵攻するウクライナ情勢やトランプ米政権下で始まった米ロ交渉について説明したと明かした。
ショイグ氏はウクライナ情勢に関し「朝鮮半島の安全保障に関係してくる」と指摘。ロ朝が締結した「包括的戦略パートナーシップ条約」は「両国の利益に完全に合致する」と強調した上で、「(プーチン・ロシア大統領は)合意の履行に最大限の注意を払っている」と述べた。北朝鮮はロシア軍を支援するため軍部隊を派遣しており、見返りに期待を寄せている。
会談ではショイグ氏が、正恩氏へのプーチン氏のメッセージを伝達した。プーチン氏は旧ソ連による対ドイツ戦勝80年に当たる今年、正恩氏をモスクワに招待。ショイグ氏の訪朝は、首脳会談に向けた地ならしの意味がありそうだ。