「大統領代行の代行」弾劾案提出=韓国野党、政権へ圧力 2025年03月21日 18時12分

韓国の尹錫悦大統領の職務を代行する崔相穆経済副首相兼企画財政相=19日、ソウル(EPA時事)
韓国の尹錫悦大統領の職務を代行する崔相穆経済副首相兼企画財政相=19日、ソウル(EPA時事)

 【ソウル時事】韓国の革新系最大野党「共に民主党」など5野党は21日、尹錫悦大統領の職務を代行している崔相穆経済副首相兼企画財政相の弾劾訴追案を国会に提出した。憲法裁判所裁判官の任命を保留していることを問題視した。野党は、最初に尹氏の代行を務めた韓悳洙首相に続き、「大統領代行の代行」に当たる崔氏の弾劾訴追案提出に踏み切り、政権への圧力を強めている。
 憲法裁は24日に韓首相の弾劾審判の宣告を予定しており、尹氏の罷免の可否についても近く判断を示すとみられる。こうした状況から、聯合ニュースは崔氏の弾劾案の採決の時期は「流動的だ」と伝えている。
 弾劾案は崔氏が「非常戒厳」の違法・違憲性を知りながらも、直前に開かれた閣議に出席し、戒厳の宣布を手助けしたり黙認したりしたと指摘。崔氏が、裁判官の任命を保留していることについては「憲法順守の義務に反し、法治主義を毀損(きそん)した」と批判した。 

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