衝突で市民死者1380人超=国連「宗派尋ねて殺害」―シリア 2025年03月12日 22時13分

 【イスタンブール時事】在英のシリア人権監視団は12日、北西部一帯で起きた暫定政府の治安部隊とアサド旧政権残党の衝突で、殺害された市民が少なくとも1383人に達したと明らかにした。一方、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は11日付の報告で、死亡した市民は宗派を尋ねられた後に殺害されていたと指摘した。
 市民の犠牲者の大半はアサド前大統領と同じ少数派のイスラム教アラウィ派とされる。OHCHRが現地で集めた証言として伝えたところによると、武装集団は市民にアラウィ派かスンニ派かを確認してから襲撃。アラウィ派が多数住む町や集落が狙われ、女性や子供を含む一家全員が殺害されたり、多くの男性が家族の面前で射殺されたりしたとしている。 

海外経済ニュース