前駐タイ大使を指名=東アジア担当国務次官補―米 2025年03月12日 09時38分

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は11日、デソンブレ前駐タイ大使を東アジア・太平洋担当の国務次官補に指名すると発表した。台湾周辺で軍事的威圧を繰り返す中国、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への対応のほか、日米関係の強化などに当たる。就任には上院の承認が必要。
 デソンブレ氏は中西部イリノイ州シカゴ出身。スタンフォード大で中国の軍事・外交に関する東アジア研究で修士号を取得。ハーバード大法科大学院修了後に弁護士事務所に所属し、アジアを拠点に企業買収・合併を手掛ける。トランプ政権1期目の2020~21年に駐タイ大使を務めた。中国語が堪能で、日本語や韓国語も少し話すという。
 トランプ氏は自身のSNSで、デソンブレ氏について「(大使として)素晴らしい仕事をした」と称賛。中国の核兵器戦略の論文もあり、「米国のために全力で取り組むだろう」と強調した。 

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