トランプ氏、株価は「上下する」=国家再建を優先 2025年03月12日 08時20分

【ワシントン時事】トランプ米大統領は11日、ホワイトハウスで記者団に対し、株価の大幅下落について「市場は上がったり、下がったりする」と述べ、短期的な株価の変動は気にしない姿勢を示した。関税引き上げなどの政策は、長期的には米国を強固にすると訴えた。
高関税政策や政府職員の大幅削減といった一連の政策を受けた先行き不透明感の高まりを背景に、米株価は下落基調にある。ただ、トランプ氏は「国家を再建する必要がある」と強調。関税と製造業促進策により「大量の工場」がメキシコなどから米国に移転するとし、「私が行っていることは長期的に、わが国を再び強くする」と話した。
米経済のリセッション(景気後退)入りについては「まったく予想していない」と言明。「私がやろうとしていることは難しい道のりだが、結果は20倍になる」と語り、理解を求めた。
トランプ氏は先のテレビインタビューで、米経済には「過渡期がある」と述べ、景気変動の可能性を排除しなかった。