伊大統領、慰霊碑に献花=原爆資料館視察、被団協と会談も―広島 2025年03月08日 21時24分

平和記念公園内の原爆死没者慰霊碑に献花するイタリアのマッタレッラ大統領(手前)=8日、広島市中区
平和記念公園内の原爆死没者慰霊碑に献花するイタリアのマッタレッラ大統領(手前)=8日、広島市中区

 イタリアのマッタレッラ大統領は8日、広島市の平和記念公園内にある原爆死没者慰霊碑に献花し、平和記念資料館(原爆資料館)を視察した。マッタレッラ氏が広島を訪れるのは初めて。
 マッタレッラ氏は慰霊碑で黙とうした後、松井一実市長の説明を受けながら公園内を視察。資料館では、芳名録に「甚大な惨劇の犠牲者に深い哀悼の意を表する」などと記した。
 その後、昨年ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の箕牧智之代表委員(82)、湯崎英彦広島県知事らと会談。冒頭、箕牧さんらに祝意を伝えた上で、「(日本被団協は)常に人類に厳しい警鐘を鳴らしてきた」と活動を評価。「核兵器は二度と使用されてはならないと強く感じる」と語った。
 会談後、記者団の取材に応じた箕牧さんは「(核兵器廃絶に向けた)考えは同じだと分かった。これからも尽力していただきたい」と述べた。 

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