シリアで住民340人殺害=治安部隊、旧政権支持者に報復か 2025年03月08日 19時18分

 【イスタンブール時事】在英のシリア人権監視団は8日、シリア北西部で住民340人が暫定政府の治安部隊などに殺害されたと明らかにした。アサド前大統領と同じ少数派のイスラム教アラウィ派の住民らが対象になったとみられる。アサド独裁体制下で優遇されたアラウィ派に対する遺恨から、スンニ派主導の治安部隊の一部が報復の動きを強めているとみられ、情勢流動化が懸念される。
 シリアでは6日以降、北西部ラタキア県などアラウィ派が多く住む地中海沿いの一帯で、旧政権残党と治安部隊の衝突が激化。人権監視団によれば、これまでの双方の死者は住民や治安要員を含めて540人を超えた。 

海外経済ニュース