「飢餓政策」と非難=イスラエル物資搬入停止で応酬―ハマス 2025年03月04日 05時35分

2日、エジプト北東部ラファの対パレスチナ自治区ガザ境界で、イスラエルの人道支援物資搬入停止を受け、列を作るトラック(AFP時事)
2日、エジプト北東部ラファの対パレスチナ自治区ガザ境界で、イスラエルの人道支援物資搬入停止を受け、列を作るトラック(AFP時事)

 【エルサレム時事】イスラム組織ハマスは3日、パレスチナ自治区ガザでの停戦を巡り、イスラエルがガザへの人道支援物資搬入を停止したことに対し「(住民を標的とした)飢餓政策だ」と非難した。イスラエル政府のメンサー報道官は「十分な食料があるがハマスが分配していない」と批判。応酬が続いている。
 イスラエルは2日、ハマスが米国の停戦延長案を拒否したことを受け、搬入を停止。ネタニヤフ首相は以前から「ハマスが物資を盗んでいる」と繰り返し主張している。
 ハマスは3日の声明で、搬入停止が「住民の強制退去に道を開く」と指摘。トランプ米大統領が提唱し、ネタニヤフ氏が同意するガザ住民の近隣国移住につながると強く反発した。また、1月19日~3月1日の停戦第1段階でガザに入ったトラックの台数などを公表。停戦合意で定めた量より運ばれた物資が少ないと述べた。 

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