プーチン氏の正しさ証明=米と決裂「ゼレンスキー氏は無能」―ロシア 2025年03月03日 20時53分

ロシアのペスコフ大統領報道官は3日、同国が侵攻するウクライナのゼレンスキー大統領とトランプ米大統領の会談が口論の末に決裂したことについて「ゼレンスキー氏の外交能力の完全な欠如を示した」とこき下ろした。ゼレンスキー氏が和平でなく戦争を望んでいるというトランプ氏の主張を引き合いに出し、「プーチン大統領の正しさ」を裏付けたと述べた。
トランプ氏の発言を利用し、ロシアの優位な立場をアピールした格好だ。
ペスコフ氏は、停戦に向けた米ロ関係正常化の意義を強調。ただ、ウクライナの「非武装化」「中立化」といった「所期の目標を達成するために特別軍事作戦(侵攻)を継続している」と語り、米側が求める譲歩にロシアとして応じる考えはないと一蹴した。米高官は2日、ウクライナは領土で、ロシアは「安全の保証」でそれぞれ譲る必要があると促していた。