ガザ停戦、6週間延長模索=1日期限、戦闘再開に慎重か―報道 2025年02月28日 14時38分

【エルサレム時事】パレスチナ自治区ガザでの停戦について、ロイター通信は28日、イスラエルが3月1日に期限切れを迎える第1段階を6週間延長することを目指していると報じた。仲介に当たるエジプトの治安筋の話として伝えた。イスラエル、イスラム組織ハマスのいずれも1月19日に始まった停戦の失効に伴う戦闘再開を望んでいないとみられ、仲介国を含めた協議が続いている。
エジプト政府は2月27日、イスラエルに加え、別の仲介役カタールと米国の交渉団がカイロ入りし「停戦の次の段階について集中的協議を開始した」と発表した。停戦合意は、3月2日以降は恒久停戦を目指す第2段階に入ると定めている。
しかし第2段階は、イスラエル軍の完全撤退やハマスによる人質の全員解放を含むため、実施のハードルが高い。このため、現在の停戦を延長しつつ、第2段階の履行に向けた交渉を行う選択肢が浮上している。
イスラエルは第1段階で計33人の人質を取り戻したが、ガザには依然約60人の人質が残されており、できる限り多くを帰還させたい考え。イスラエルは既に、米国と第1段階延長について協議を行ったとされる。