ウクライナ停戦「急速に進展」=トランプ氏、ロシア再侵攻想定せず―英首相と温度差 2025年02月28日 04時35分

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は27日、スターマー英首相とホワイトハウスで会談し、4年目に入ったロシアのウクライナ侵攻の停戦に向けた意見交換を行った。トランプ氏はロシアのプーチン大統領との停戦合意の実現に自信を示し、「かなり前進し、急速に進んでいる」との見方を示した。
 スターマー氏は停戦が成立した場合、フランスなどと欧州主導の平和維持部隊をウクライナに派遣すると表明した。その上で「もし合意が実現するならば、一時的なものでなく、永続的なものでなくてはならない」と訴えた。
 ただ、ロシアが停戦合意を破って再侵攻した場合の対応に関して温度差もあった。スターマー氏は再侵攻阻止には「米国による安全網が不可欠だ」として米国の関与を求めているが、トランプ氏は「プーチン氏は約束を守るだろう」「私は再侵攻するとは思わない」と主張し、平和維持部隊への支援を明言しなかった。
 トランプ氏は「英軍は精強であり、助けは必要ないだろう」とも述べた。トランプ氏は24日にマクロン仏大統領と会談した際も、平和維持部隊への支援で確約を避けていた。
 トランプ氏は28日にウクライナのゼレンスキー大統領と会談する。鉱物資源の権益を巡る合意文書に署名するほか、停戦に関しても協議する見通しだ。 

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