ほぼ毎日「記者会見」=就任1カ月、強烈な発信力―トランプ米大統領 2025年02月19日 14時22分

米ワシントンのホワイトハウスで大統領令に署名しながら記者団の取材に応じるトランプ大統領=14日(EPA時事)
米ワシントンのホワイトハウスで大統領令に署名しながら記者団の取材に応じるトランプ大統領=14日(EPA時事)

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は2期目就任後の1カ月間、記者団の取材にほぼ毎日応じている。物議を醸す発言も含め、強烈な発信力で報道を席巻。半面、意に沿わないメディアは排除し、強権的な側面も見せる。
 トランプ氏は各種大統領令に署名しながら、30分ほど記者から質問を受けるのが「日課」だ。「先進7カ国(G7)にロシアを復帰させたい」「自動車関税は4月2日ごろから」―。どんな爆弾発言が飛び出すかと、内外のメディアは即興のやりとりにくぎ付けになる。
 バイデン前大統領は記者会見やインタビューをめったに行わなかった。レビット大統領報道官は12日、トランプ氏が「(メディアの)日々のアクセスと透明性で模範を示してきた」と誇らしげに語った。
 一方、メキシコ湾を「アメリカ湾」に改称する政権の方針に従わないAP通信に対しては、記者会見から締め出すなど直接取材を拒否。トランプ氏は18日、「私に恩恵を与えないなら、彼らにも恩恵を与えない」と述べ、アメリカ湾の呼称を使わない限り取材禁止を続ける考えを示した。
 1期目に駆使したSNSでの発信も継続しているほか、国民的イベントに顔を出して注目を集めることも怠らない。9日には現職大統領として初めてナショナル・フットボールリーグ(NFL)の王座決定戦スーパーボウルを現地で観戦。16日には米自動車レースNASCAR開幕戦に大統領専用車「ビースト」で登場し、会場を沸かせた。 

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