議会襲撃の極右指導者ら釈放=トランプ氏が恩赦―米 2025年01月22日 07時39分

米連邦議会を襲撃するトランプ大統領の支持者ら=2021年1月、ワシントン(EPA時事)
米連邦議会を襲撃するトランプ大統領の支持者ら=2021年1月、ワシントン(EPA時事)

 【ワシントン時事】2021年1月6日の米連邦議会襲撃事件を扇動した罪などで服役していた極右団体「プラウドボーイズ」のエンリケ・タリオ元代表が21日、釈放された。トランプ大統領が20日の就任直後、事件の受刑者らを恩赦したことを受けた措置。米メディアが伝えた。
 受刑者らは、バイデン前大統領がトランプ氏を下した2020年大統領選の結果を覆そうと犯行に及び、タリオ氏は最も重い禁錮22年を言い渡されていた。扇動共謀罪などで禁錮18年に処された極右団体「オースキーパーズ」創設者のスチュワート・ローズ氏もこの日、釈放された。
 事件を巡っては、今月までに約1600人が訴追された。トランプ氏は「過去4年間の不正を終わらせ、国家的和解プロセスを始める」と表明。一部を除き、有罪となった個人を「無条件で恩赦する」と発表し、係争中の案件については司法省に取り下げを命じた。大統領就任前は非粗暴犯に対象を絞るとしていたが、警官を暴行した者なども恩赦を与えられたという。 

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