リンカーンの血染め手袋に2億円=遺品144点が競売―米 2025年05月22日 13時59分

【ワシントン時事】米中西部イリノイ州シカゴで21日、第16代大統領リンカーンの遺品が競売に掛けられた。地元メディアによると、暗殺時に着用していた血痕付きの手袋に手数料込みで151万ドル(約2億円)の値が付くなど、計800万ドル(約11億5000万円)相当が落札された。
NPO「リンカーン大統領財団」が負債返済のため、直筆の手紙など所蔵品の1割に当たる144点を出品。指名手配犯の懸賞金ポスターやリンカーン本人の毛髪といった価値の高い遺品の多くは、匿名の同一人物が競り落としたという。
財団は2007年に個人収集家から遺品数百点を購入。寄付を募り返済する計画だったが、十分な資金を集められなかった。これまで博物館などで展示されてきた所蔵品は、個人収集家の手に渡れば一般の人が閲覧できなくなる可能性がある。