イスラエル大使館員2人射殺=容疑者拘束、ガザ軍事作戦に反発か―米 2025年05月22日 12時51分

22日、ワシントンの「首都ユダヤ博物館」付近の銃撃現場に展開する警察官ら(EPA時事)
22日、ワシントンの「首都ユダヤ博物館」付近の銃撃現場に展開する警察官ら(EPA時事)

 【ワシントン時事】米首都ワシントン中心部で東部時間21日夜(日本時間22日午前)、イスラエル大使館員2人が銃撃を受け、死亡した。現地当局が発表した。イスラエルがパレスチナ自治区ガザで続ける大規模な軍事作戦への反発が背景にあるとみられ、当局が捜査を進めている。
 当局は中西部イリノイ州シカゴ在住のイライアス・ロドリゲス容疑者(30)を拘束した。容疑者は犯行を認め、拘束時に「パレスチナを解放せよ」と叫んだという。
 トランプ米大統領は事件後、SNSで「明らかに反ユダヤ主義に基づくもので、今すぐに止めなければならない」と述べた。イスラエルのヘルツォグ大統領も「憎悪と反ユダヤ主義に満ちた許しがたい行為だ」と非難した。
 当局によると、事件は「首都ユダヤ博物館」の近くで発生。博物館ではユダヤ人関連のイベントが開かれており、2人は会場から出てきたところを撃たれた。容疑者は発砲後、博物館の中に侵入した際、取り押さえられた。
 イスラエルのライター駐米大使は記者会見で、死亡した2人は若い男女で、婚約を控えていたと明らかにした。男性は指輪を購入したばかりで、来週女性に結婚を申し込むつもりだったという。 

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22日、米ワシントンの「首都ユダヤ博物館」付近の銃撃現場に展開する警察官ら(EPA時事)
22日、米ワシントンの「首都ユダヤ博物館」付近の銃撃現場に展開する警察官ら(EPA時事)

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