映画監督デビッド・リンチさん死去、78歳=カルトの帝王、「エレファント・マン」―テレビドラマ「ツイン・ピークス」 2025年01月17日 06時32分

米映画監督のデビッド・リンチさん=2019年10月、カリフォルニア州ハリウッド(AFP時事)
米映画監督のデビッド・リンチさん=2019年10月、カリフォルニア州ハリウッド(AFP時事)

 【ロサンゼルス時事】映画「エレファント・マン」(1980年)やテレビドラマ「ツイン・ピークス」で知られる米映画監督デビッド・リンチさんが死去したことが16日、明らかになった。78歳。家族がリンチさんのフェイスブックに投稿した。詳しい死因などは明らかになっていないが、米メディアはリンチさんが肺気腫を患っていたと報じている。
 モンタナ州出身。大学卒業後、短編映画などを製作した後、「イレイザーヘッド」(77年)で長編映画を初めて手掛け、「エレファント・マン」は世界的なヒット作となった。「ブルーベルベット」(86年)や「マルホランド・ドライブ」(2001年)では、全米映画批評家協会賞の作品賞などを受賞。長編SF小説を映画化した「デューン/砂の惑星」(84年)は期待されたものの、興行的に失敗に終わった。
 米映画界最高の栄誉とされるアカデミー賞では、19年に名誉賞を受賞した。サスペンス、ホラー、暴力を独特の美的感覚で写すシュールレアリスム映画の巨匠として知られ、「カルト映画の帝王」とも呼ばれた。 

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