解放の収容者、実は旧政権情報員=米CNN、一般市民と誤認―シリア 2024年12月17日 19時06分
【イスタンブール時事】米CNNテレビは16日、シリアでアサド政権崩壊後、刑務所から解放された瞬間に立ち会ったとして報じた収容者の男性について、当初伝えていた一般市民ではなく、旧政権の空軍情報員だったと修正した。
CNNによると、男性は旧政権の空軍情報部門が管理する首都ダマスカス市内の刑務所で、鍵がかかった監房内に1人でいた。旧反体制派メンバーがこじ開けて解放すると、中部ホムス出身の一般人と名乗り、これまでに3回収容先を変えられ、拘束期間は3カ月に上るなどと話したという。
しかし、シリアで情報の事実確認を行う独立機関「Verify Sy」が15日、男性の身なりやしぐさ、表情などから誤認の可能性を指摘。同機関は、男性が収容された理由は「恐喝で得た資金の利益配分で上官ともめた」としている。