年末4万円台へ
三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト市川雅浩氏 2025年06月11日 14時36分

 日経平均株価は9月末までは3万8500円前後での往来を強いられそうだが、その後は上昇し、年末は4万円台に乗せると予想している。
 トランプ米政権の関税政策の不透明感により、日経平均は不安定な状況が続いている。当面は米との関税交渉を見極めるムードが強く、一足飛びに3万9000円を上回るのは難しいだろう。
 しかし、米関税を巡る最悪シナリオは、4月の急落で相場には織り込み済みだ。今後は関税引き下げ交渉の進展につれて投資資金が市場に戻り、年末にかけて株価を押し上げる可能性が高い。
 加えて、トランプ氏の大型減税政策は米景気を下支えし、日本企業の保守的な今期業績見通しもいずれ上方修正されそうだ。
 東証の市場改革や上場企業の株主還元強化により、日本株の魅力は高まっている。成長が続く半導体関連株などを中心に、中長期的には堅調地合いが継続するだろう。

私の相場観