目先は調整含み
東洋証券ストラテジスト大塚竜太氏 2024年04月19日 14時45分

 来週から発表される企業の3月期決算を見ないと長期運用投資家は動けない。中東情勢は投機筋の売り材料にされやすい。中長期の上昇基調は変わらないが、目先は調整含みとなりそうだ。
 米国のインフレ圧力が落ち着かないことで、これまでの「いいとこ取り」の相場が続かなくなり、短期運用の投資家は積み上げた買いの持ち高解消を迫られている。個人や海外の中長期運用投資家による押し目買いが下支えになったとしても、上値を追うのは難しい状況だ。5月末までの日経平均株価は下値が3万6000円、上値が4万円程度とみている。
 決算発表が本格化すると、各企業の業績や同時に開示される中期計画が一番の材料になる。引き続き中東情勢はリスク要因だ。国内では政局不透明感がくすぶる。為替が一転して急激な円高となり、株価下押し圧力になる可能性がある。一方、大型連休に人出が増えれば好感されよう。

私の相場観