6月に再び4万1000円も
西村証券チーフストラテジスト・瀧山裕二氏 2024年04月15日 14時29分

 日経平均株価は6月にかけて、利益確定売りにより3万6000円程度まで下がる可能性がある。一方、5月下旬の米エヌビディア決算が好調だった場合、日経平均を構成する半導体関連株も押し上げられ、もう一度4万1000円にトライすることも考えられる。
 米国経済は、今後も世界経済の大きな原動力になる。日本企業でもこれを反映した業績が相次げば、日経平均は年末にかけて4万3000~4万4000円の水準をうかがう展開もありそうだ。
 日本経済は昨年あたりを境に「デフレ経済」から「インフレ経済」に転換。それに伴い、株式市場では投資の「氷河期」が終わって、「通常期」になった。これまでは「相場が上がったら売る」といった投資行動が目立ったが、投資家層も変わってきた。今後、中長期的には時間をかけた投資が主流になってくると考えられる。右肩上がりの市場に変わった可能性がある。

私の相場観