〔米株式〕ダウ反発、404ドル高=早期の米利下げ観測で(26日) 2025年06月27日 05時43分

 【ニューヨーク時事】26日のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測を背景に反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比404.41ドル高の4万3386.84ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は194.36ポイント高の2万0167.91と、約4カ月ぶりに2万台に乗せて引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比4793万株増の11億5290万株。
 この日発表された米雇用指標で、失業保険の継続受給者が約3年半ぶりの高水準に増加したことが示された。労働市場の弱さからFRBが早期の利下げに踏み切るとの見方が市場で強まり、買い注文が優勢となった。
 トランプ米大統領がパウエルFRB議長の後任を夏から秋にかけて前倒しで発表する意向だと報じられ、FRBがトランプ氏の影響で利下げに傾きやすくなるとの臆測が広がった。最近、FRB高官から「トランプ政権の高関税政策による物価への影響は『一時的だ』という発言が相次いでいる」(日系証券)ことも、市場の利下げ期待を支えた。
 エヌビディアは0.5%高と、連日で史上最高値を更新して終了。銀行資本規制の緩和案が示されたことを受け、ゴールドマン・サックスは2.6%高、JPモルガン・チェースは1.7%高だった。
 ダウ平均の他の構成銘柄では、ナイキとキャタピラーがいずれも2.8%高、アマゾン・ドット・コムが2.4%高、ハネウェル・インターナショナルが2.1%高。一方、ディフェンシブ銘柄は弱く、ウォルマートは1.3%安、メルクは1.1%安。

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