〔NY外為〕円、142円台後半(2日) 2025年06月03日 06時49分
【ニューヨーク時事】週明け2日のニューヨーク外国為替市場では、トランプ米大統領が表明した鉄鋼関税の引き上げ方針への懸念から円買い・ドル売りが加速し、円相場は1ドル=142円台後半に上昇した。午後5時現在は142円65~75銭と、前週末同時刻(143円98銭~144円08銭)比1円33銭の大幅な円高・ドル安。
トランプ氏は先月30日、東部ペンシルベニア州の集会で、鉄鋼・アルミニウムへの追加関税を現行の25%から50%に引き上げる意向を示した。欧州連合(EU)は報復措置を導入する用意があると言明。米欧通商摩擦が再び激化するとの警戒感が広がり、円買い・ドル売りの流れが強まった。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は2日の講演で金融政策の見通しに言及しなかったため、相場を動かす材料にはならなかった。
一方、トランプ米大統領と習近平国家主席が近く電話会談する見通しとなったことを受け、米中対立緩和への期待感からドルが買い戻される場面もあった。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1437~1447ドル(前週末午後5時は1.1344~1354ドル)、対円では同163円31~41銭(同163円38~48銭)と、07銭の円高・ユーロ安。