「10年は頑張りたい」と意欲=アーベル賞受賞の柏原氏 2025年06月04日 19時04分

 顕著な業績を挙げた数学者に贈られるアーベル賞を日本人で初めて受賞した京都大数理解析研究所の柏原正樹特任教授(78)が4日、日本記者クラブの記者会見にオンラインで参加した。5月20日にノルウェーの首都オスロで開かれた授賞式の様子を振り返り、「あと10年は(研究を)頑張りたい」と述べた。
 柏原氏は「(授賞式は)荘厳な雰囲気で行われた」と話した上で、ノルウェーのハラルド5世国王との面会時、「私は88歳だが、まだまだ頑張れる」と言われたエピソードを披露。「気さくで聞き上手な人だったのでリラックスした状態で受賞できた」と語った。
 アーベル賞は2002年に創設され、フィールズ賞と並び「数学界のノーベル賞」とも称される。賞金は750万ノルウェークローネ(約1億円)。 

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